月華 和田華凜句集 /和田華凜

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≪商品情報≫

著者名:和田華凜
出版社名:ふらんす堂
発行年月:2022年03月
判型:四六判
ISBN:9784781414447


≪内容情報≫

●第二句集



能面の月華を宿す白さかな



表題『月華』は月の光、月光のこと。

諷詠四代の主宰がそれぞれ「瀧の夜半」「花の比奈夫」「祭の立夫」「月の華凜」と呼ばれていることもあり、この題を選んだ。(著者)







●自選一五句

結界の黄泉比良坂より時雨

光る音して薄氷の溶けにけり

海底に沈む都の上に月

胡弓の音風に揺るがず風の盆

能面の月華を宿す白さかな

父の座は空席のまま花筵

夜を待つやうに置きある蛍籠

花八手島の鬼門はこのあたり

水都けふ月の都となりしかな

役者絵は写楽がよろし梅二月

瀧の上に天へと続く道のあり

しづしづと月下にシテの歩みかな

猪鍋や丹波訛の虚子贔屓

流し雛見送る空に昼の月

こいさんの扇子いとはんより小さし

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