LET’S!ブランデー!
ブランデーといえば、琥珀色をした蒸留酒が思い浮かびます。「琥珀色の蒸留酒」といえばウィスキーも同じですよね。では、何が違うのでしょう。 大麦や小麦などの麦芽やとうもろこしなどの穀類が原料のウィスキーに対し、ブランデーは果実を原料にしています。当然、性質にも大きな違いが。 ウィスキーに比べてなじみの薄いブランデーですが、果実原料と聞くと、ぐっと親近感がわいてきますね。
ブランデーの原料は果実
ブランデーというと、ウィスキーよりもさらに敷居が高く感じますが、先ほどもお伝えした通り、使われている原料は果実です。そのため原料由来のフルーティなのものが多く、実は表情豊かなお酒なのです。また、ブランデーというと、葉巻をくゆらすダンディーがストレートで･･･といったイメージも強いかもしれませんが、フルーティな部分を活かし、カクテルとして使われることも多く、アレンジの幅も多彩です。
原料で一番多い果実はぶどう
さまざまな果実から造られるブランデーですが、一番多いのはぶどうです。そう、ワインと同じ。ブランデーの産地として名高いフランスのコニャックやアルマニャックでは、ワインを蒸留してブランデーを造っています。 両産地ともワインの名醸地であるボルドーに近いですし、世界的に見ても、ワインの産地ではブランデーも造られていることが多いのです。
イタリアの定番食後酒「グラッパ」
コニャックやアルマニャックではぶどう（ワイン）からブランデーが造られるのに対し、イタリアのグラッパや、同じフランスでもマールと呼ばれるブランデーは、ぶどうの絞りかすが原料です。冒頭で「琥珀色の蒸留酒」と形容しましたが、イタリアのグラッパは樽熟成をしないため、色がついておらず透明です。アルコール度は30〜高いものでは60度ほどのものもあり、イタリアの定番食後酒です。
クリスタルのように無色透明なイタリア独特のブランデー
【単品】アストラーレ グラッパ
500ml 40度
クリスタルのように無色透明なイタリア独特のブランデーです｡力強いアロマとフルーティなテイストが印象的です。アルコール度数も中程度。イタリアを星でかたどったラベルも印象的。
VSOPなどの記号は品質の形容と熟成年数のランク
ブランデーの代表であるコニャックやアルマニャックでよく見かけるのがVSOPやXOなどの記号。 例えばVSOP＝Very（とても） Superior（優良な） Old（古い） Pale（澄んだ琥珀色）など、品質の形容であると同時に、ブレンドのうち最も古い原酒の熟成年数の目安を表わしていて、産地によって前後しますが、VO→VSO→VSOP→XO（エクストラ、ナポレオン）の順により古い原酒を使っていることを意味しています。
最低15年熟成の原酒をブレンドする製法で造り上げられたブランデー
【単品】ジュールゴートレ XO 3rd ミレニアム
40度 700ml
モンドセレクションで連続最高金賞受賞歴のあるコニャックの逸品。ドライフルーツやバニラのような香りを持ち合わせた、エレガントでバランスの取れたコニャックです。
りんごのブランデー
ぶどうで造られるブランデーが最も多いということは、ワインの名産地ではブランデーも造られていることが多いというわけ。
フランスのお隣、スペインもワイン名産地のひとつですね。ワイン産地にブランデーあり。日本ではあまり見かけませんが、良質なブランデーもちゃんと造られています。
ぶどう以外の原料だと、りんごやさくらんぼなどでもブランデーは造られます。
りんごの名産地であるフランス北西部のノルマンディー地方でりんごから造られる発泡酒シードルは、名物料理のクレープのお供に欠かせません。ノルマンディーにはりんごから造られるブランデー、カルヴァドスもあります。カルヴァドスはノルマンディーの原産地呼称（AOC）で、他の地域で造られたりんごのブランデーは単にアップルブランデーと呼ばれ、カルヴァドスを名乗ることはできません。
エレガントで滑らかな味わいの、スペイン・ヘレス産プレミアムブランデー
【単品】カルロス1世
40度 700ml
エレガントで滑らかな味わいの、スペイン・ヘレス産プレミアムブランデーです。シェリーの古樽で熟成しています。日本では珍しいスペイン産ブランデーもｄショッピングなら手に入る！
ブランデーを使うカクテルも多彩です。アルコール度の高いブランデーですが、原料由来のフルーティさを活かし、フルーツ系のリキュールやフルーツジュースと合わせたさわやかなカクテルが多い印象です。
梅酒をブランデーで漬けるのも人気ですが、さまざまなフルーツが多く出回るこれからの季節、好みのフルーツをブランデーで漬けるフルーツブランデー作りをしてみても楽しいかもしれません。りんごやいちごなどは3日程度、柑橘系なら、なんと1日程度で出来上がる手軽さ。さらにはちみつやジャムなどと合わせても美味。それ以外にも、紅茶やソーダとの相性も抜群ですので、お休み前の一杯にはもちろん、ホームパーティで振舞っても喜ばれそうです。
お酒の楽しみが、またひとつ増えましたね。
注意:お酒は二十歳になってから。
