イスキア ペレパルンモ 2017年 トマゾーネ社 （赤ワイン・イタリア）

イスキア ペレパルンモ 2017年 トマゾーネ社 （赤ワイン・イタリア）

Ischia per'e' Palummo 2017 Tommasone

トマゾーネ社は、イスキア島のワイン文化にその名を残す100年以上の歴史を誇るワイナリー。7ヘクタール、約35000本という少量生産ながら、モーゼルの醸造学校で学んだ優秀なエノログである当代オーナーの娘の技術による白、赤の数々は、非常に伝統的なセパージュ、手法を用いつつも、テロワールをもたらす果実の最大現の力をパワフルで洗練された味わいの逸品が揃っています。

トマゾーネ社の総体的なワインの特徴は、ミネラル分、エキス分、香りの成分が非常に高い。白が注目されがちなイスキアワインだが、赤の品質も素晴らしく、土着品種であるペレ・パルンモだけでなく、モンテプルチアーノ、アリアーニコといった品種も土壌の特性、気候の恩恵でとても良い栽培結果が出ています。

アントニオの長女、ルチア・モンティは弱冠26歳のエノロジスト。トマゾーネの造りを一手に管理・切り盛りしています。剪定、摘果を丁寧に行い、通常の半量である7,500ｋｇ/haの収穫を心掛けるというトマゾーネ社の畑のブドウは、ミネラル分、エキス分ともどっしりと濃厚で、果皮もぷりぷりと固く、香り成分が非常に豊富。

「うちはブドウがいいからね。せっかくの質を壊したくないからぎゅうぎゅう絞ったりしないの。11トンのブドウを収穫しても使う果汁は6300リットルくらい。圧搾機から出てくる果汁は最初の10分だけ採って、あとは捨てちゃうのよ。」

無邪気な笑顔で語るルチアのワイン造りはとてもきれいで、リッチで、論理的。父のブドウ造りにかける情熱を見事に結晶させ、まさに新しい世代の、高品質イスキアワインを生み出しています。

イスキア ペレパルンモ 2017年 トマゾーネ社

深いルビー色。ブラックカラント、桑、セージ、マジョラム、スパイスのアロマがあります。フルボディの辛口。力強い果実の味と、柔らかなタンニン、微かな塩味を感じるほど豊富なミネラルの絶妙なバランスが不思議なほどの飲みやすさと、様々な料理への相性を広げています。ハム、サラミ類のアンティパスト、豆や穀物の煮込み料理、ラグーのパスタ、肉のグリルなどと。