コントラット フォー・イングランド パ・ドゼ ミレジマート2012年 （イタリア・スパークリングワイン）

コントラット フォー・イングランド パ・ドゼ ミレジマート2012年 （イタリア・スパークリングワイン）

コントラット社は、ピエモンテ州カネッリにある創業1867年の老舗ワイナリー。メトド・クラッシコ製法のスプマンテのメーカーとして、20世紀初頭にはヴァチカンや各国王室、またイギリス帝国とその植民地の領事や大使など世界中に顧客を抱え、年間100万本もの生産量を誇る一大ワイナリーとして名声を博していました。

1950-1970年代には、イタリアの高級スプマンテメーカーとして広く知られていましたが、1977年カ・デル・ボスコの創業を皮切りにフランチャコルタのブームが到来し、シェアを失っていくことになりました。

創業家のコントラット家はグラッパ・メーカーのBOCCHINOに売却され、ワイナリー所有の歴史的建造物の修復や試飲ルームの増設など大幅な設備投資が行われましたが、14年後、本業である蒸留所の経営に専念するため、友人であるラ・スピネッタ社のジョルジョ・リヴェッティ氏へ譲られることになりました。

コントラット社はその美しい建物でも知られています。19世紀末から20世紀前半に建てられた美しい建物は前オーナーのBOCCHINO家の大規模な投資より修復され、今も往年の栄華を偲ばせる美しい姿をとどめています。

中でも、地下にある“カテドラル（大聖堂の意味）・セラー”と呼ばれる熟成庫は、地下32mの深さに大理石をくりぬいて造られ、5000平方メートルもの広さがあり、セラーの中は年間を通じて温度は12－13度、湿度も適度に保たれ、メトド・クラッシコの熟成には最適な環境となっており、今もコントラットのスプマンテ熟成に使用されています。このカテドラル・セラーは、カネッリの丘の地下に広がっており、LE CATTEDRALI SOTTERRANEE DI CANELLI（カネッリの地下大聖堂）としてピエモンテのワイン造りの歴史と 併せて、ユネスコ世界遺産の登録が待たれています。

コントラット フォー・イングランド パ・ドゼ ミレジマート2012年

ラ・スピネッタのジョルジョ・リヴェッティ氏、自身も大変なシャンパーニュの愛好家だそうで、2008年にコントラット社でスプマンテを造り始め、この度リヴェッティ氏によるコントラットのスプマンテが初リリース！

ピノ・ネーロ80％、シャルドネ20％。ピノ・ネーロの比率を高くするのは、ピエモンテ産スプマンテの伝統で、フランチャコルタと一線を画す、ピエモンテの個性を表現する重要な要素と考えられています。 一次発酵を終え、数か月ステンレスタンクでの熟成を経たワインは、瓶内発酵の後、長い熟成期間をこのセラーで過ごします。

ジンジャーのニュアンスがある、焼きりんごの香り。アタックはとても快活で時間が経つごとに優雅で繊細な個性が際立つ、辛口ヴィンテージスプマンテ。

ラベルに描かれているのは、シャンパングラスをもって踊る女性の絵です。ベル・エポックと呼ばれる19世紀末から第一次大戦前のパリが繁栄した華やかな時代に活躍しカンパリやフローリオ、チンザノなどのポスターのデザインも手掛けたイタリア人デザイナー、レオネット・カピエッロが1922年にコントラットのためにデザインしたポスターをラベルに使用しています。