シャトー・ドワジ・デーヌ 2005年 ソーテルヌ格付第2級 AOCバルザック （白ワイン・フランス / ボルドー）

シャトー・ドワジ・デーヌ 2005年 ソーテルヌ格付第2級 AOCバルザック （白ワイン・フランス / ボルドー）

Chateau Doisy Daene [2005] AOC Sauternes Cru Classe du Sauternes en 1855 Denis Dubourdieu

ロバート・パーカー氏はドワジ・デーヌについて、ドワジ・デーヌはボルドーで最も野心的かつ革新的に経営されているシャトーの1つで、極めて上質なバルサックを生産しているが、バルサックとソーテルヌの現実の体制では過小評価されているようだ。

ドワジ=デーヌの甘口ワインは若いうちに驚くほど楽しめるので、多くのテイスターたちはこれが長期熟成に耐えるワインだと思わないだろう。今日のスタイルは1924年や1959年がつくられた頃とは確かに違っているが、1984年にこの2つのワインを飲んだとき、まだ新鮮で生き生きとして、果実味たっぷりだったことを覚えている。ドワジ=デーヌは今でもバルサック/ソーテルヌ地方のワインのなかでは正当な価格の甘口ワインに入る。若いワインを飲みたいならば、注目すべきシャトーである。

細心の注意を払ってつくられたワインであり、若いうちに飲み頃となること、蜜にどっぷりと浸したトロピカル・フルーツのような味わいを強調している。手短に言うと、人気コンテストで勝利を収めるタイプのワインである。

また、特に出来がよかったヴィンテージには、選別されたブドウの中からさらに選別した、最高のブドウが用いられるレクストラヴァガン・ド・ドワジー・デーヌも生産される。生産が限られており、4～5樽と非常に微量。そのため市場には750ml入りの瓶で出回っている。こちらは長期保存が約束されたロウキャップとなっている。

ル・クラスマン誌は、クリマンのすぐ隣にあるソーテルヌ2級格付のシャトー。ここでは所有者であるデュブルディユー家のワイン造りにおけるノウハウに支えられ、何世代も前から優れたワインが造られてきた。数年前から、現在のボルドー醸造学のトップに立つドニ・デュブルディユーが父親の跡を次いで指揮を執り、最高の状態で収穫したブドウから見事なワインを作っている。

最高の状態とは、すなわち貴腐化によりブドウの糖分と繊細なアロマのバランスがピークに達した時のことである。こうした見事な果実から造られているために、このシャトーのワインは純粋、優雅な造りとなり。それでいて価格が手頃なので、大変人気がある。

「レクストラヴァガン」は大豊作年に飛びきり糖分豊かなぶどうだけを選果して造られる極上の甘口白ワインで、希少品として有名で、ドイツの最上級の貴腐ワイン(トロッケンベーレンアウスレーゼ)と並び、評されることもある。

なお、デュブルディユー家はこのシャトーのすぐ近くにあるシャトー・カントグリルも所有しており、そこでも丁寧なワイン造りが行われている。「カントグリル」は概してドワジィ・デーヌのものより軽めだが、アロマは同様に繊細で、食前酒に、あるいはサーモンに合わせるのに最適の1本である。

シャトー・ドワジ・デーヌ 2005年

クリマンのすぐ隣にあるソーテルヌ2級格付のシャトー。グラーヴのクロ・フロリデーヌ等の所有者であり、ボルドー白ワインの“法王”とまで称されるボルドー大学の教授“ドニ・デュブルデュー氏”が手がける。

M.ブロードベンド氏は1921年、1989年に匹敵するグレイトヴィンテージと絶賛！パーカー氏もソーテルヌ・バルザックに96点を付ける2005年。