ピノノワール (Pinot Noir) -ワイン用ぶどう品種を知ろう


「おいしいワインを飲みたい!」と思った時に大事なのは自分の好きなワイン用ぶどう品種を知ること。そんなご自身にあったワインを味わっていただくために、今回は多彩な味を持ち多くのワイン通が好むワイン用ブドウ品種ピノノワール(Pinot Noir)をご紹介します。

ピノノワール(Pinot Noir)とは?

黒ぶどうの代表品種のひとつ、ピノノワール(Pinot Noir)。フランス・ブルゴーニュ地方の代名詞的品種で、超高級ワインとして名高いかのロマネコンティも、ピノノワール(Pinot Noir)でつくられています。品種の特徴としては、カベルネソーヴィニョンなどの他の黒ぶどうに比べてタンニン(渋味成分)が少なくきめ細かなことが挙げられます。色調も明るく、華やかな香りと、ベリーやチェリーを想わせる繊細な果実味、しっかりとした酸があります。重くはならないものの複雑な味わいで熟成による成長後の変化が愉しめる高品質なものも多く、多彩な魅力で多くのファンを惹きつけています。

ピノノワール(Pinot Noir)の世界に広がる産地

ピノノワールは、広く世界中で栽培されている国際品種のひとつです。フランスのブルゴーニュ原産であることから世界的にはフランス語のピノノワール(Pinot Noir)の呼び名が一般的ですが、国により、ドイツではシュペートブルグンダー、イタリアではピノネロなどとも呼ばれます。

フランス

ヴァンサンジラルダン ブルゴーニュピノノワールサンヴァンサン15

ヴァンサンジラルダン
ブルゴーニュピノノワール
サンヴァンサン15

ピノノワールはフランスのブルゴーニュ原産品種で、気候や土によって風味が変わってしまうほど繊細で、かつてはフランス以外での生産が困難とされていました。そんなピノノワールはフランスの高級と呼ばれるワインではピノノワールを100%使ったのも多く、日本でも高級ワインとして有名なロマネコンティもその一つです。近年はブルゴーニュのほかにアルザス地方や南仏でも生産されていますが、やはりブルゴーニュで生産されるピノノワールを愛するワイン通も多いようです。


カリフォルニア

カレラ セントラルコースト ピノノワール 750ml

カレラ セントラルコースト
ピノノワール 750ml

カリフォルニアワインが一躍世界のトップレベルに肩を並べるきっかけとなった品種もピノノワール(Pinot Noir)といえるでしょう。カリフォルニア・ピノなどと呼ばれ価格が高いものだとフランス・ブルゴーニュ産を超えるワインもあり、ワイン通からは一目を置かれる存在です。
カリフォルニアワインを一躍世界レベルに引き上げるきっかけとなったワイナリーのスタンダードなピノノワールです。


ニュージーランド

リトル ビューティー ピノノワール 750ml

リトルビューティー
ピノノワール 750ml

近年世界的に評価が高いのがニュージーランド。ブルゴーニュ以外での生産が難しかったピノノワールにおいて成功したと言われているのが、赤道をはさみ、南半球でブルゴーニュとほぼ同緯度にあたることもあるニュージーランドのピノノワールです。ワイン通から注目されるピノノワールと言っても過言ではありません。


チリ

ガトー ネグロ ピノノワール 750ml

ガトー ネグロ
ピノノワール 750ml

コスパ抜群で有名なチリワイン。ピノノワールは生産が難しいため、他の産地ではわりといいお値段のワインが多い中、さすがチリ!と言いたくなるような味もよくお値段もお手頃なピノノワールを使ったワインも。冷涼な気候を好むピノノワールですが、チリなど温暖な産地では高地栽培が行われています。


ドイツ

アール シュペートブルグンダー QbA 750ml

アール シュペートブルグンダー
QbA 750ml

ドイツワインというと白ワインを連想しやすいですが、ドイツでは、赤ワインのブドウ品種としてピノノワール種「シュペートブルグンダー」が生産されてきました。シュペートブルグンダーとはドイツ語で「遅い」という意味のシューペートと「ブルゴーニュの」を意味する「ブルグンダー」が組み合わさった言葉で、成熟の遅いピノノワールを指したドイツ語です。ドイツでも高級赤ワインを醸造するために使われることが多くドイツのおいしい赤ワインを飲みたいと思う方にはお勧めのワインです。


南アフリカ

フルール デュ カップ ピノタージュ 750ml

フルール デュ カップ
ピノタージュ 750ml

南アフリカではピノノワールと南仏系のサンソーを掛け合わせた独自の交配品種ピノタージュがつくられました。ピノタージュは非常に濃い鮮やかな色で南アフリカではカベルネソーヴィニョンと並び称せられる品種となっています。

シャンパーニュに認められた品種であるということ

ピノノワールを語る上でもうひとつ重要なのは、シャンパーニュに認められる3品種のうちの1品種であることです。多くのシャンパーニュは3品種を使用してつくられますが、それぞれの品種の個性を引き出すブレンド比率やぶどう産地の組み合わせは、各メゾン(シャンパン醸造所)の腕の見せ所。シャンパーニュにおけるピノノワールは、主に骨格と芳醇さをもたらす役割を担っています。

ブランドノワールのシャンパーニュ

ピノノワールだけで作られたスパークリングワインがあることをご存じでしょうか?その名も「ブランドノワール」。ブランドノワールの名のついたシャンパーニュは、ピノノワール(またはピノムニエ/黒のぶどう)のみからつくられた白のスパークリングワインであることを意味します。巨峰などの食用品種を思い浮かべるとわかるとおり、皮が黒ぶどうでも皮をむいた果肉は白色をしていますね。この白い部分のみを使用すれば、白い果汁=白いワインがつくれるというわけです。ブランドノワールに対して、白ブドウだけで作られるシャンパーニュを「ブランドブラン」と言いいます。 ブランドブランについては、また別の機会におすすめさせていただきます。

世界で生産されているピノノワールは国によってもさまざまな風味を楽しめる、まさにワイン用ぶどう品種の優等生。 ロマネコンティに代表されるような超高級なものからニューワールドでつくられるデイリーなものまで、シーンに合わせて選べるのもワイン通たちを虜にする理由かもしれません。さまざまな産地、タイプのピノノワールを飲み比べてみると、その奥の深さにあなたも魅了されるはず!dショッピングでは様々なピノノワールを使ったワインをご用意しています。今回は、dショッピング限定のピノノワール飲み比べセットもご用意しております。 ぜひ、この機会に世界のピノノワールを楽しんでみてはいかがでしょうか?

※未成年の飲酒は、法律で禁止されています。

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